約2週間のツアーを終え、木曜日に無事帰宅しました。
全体合奏の様子
ベロ・オリゾンチでの講習会はレベルがとても高く、かなり充実した内容になりましたし、各地のコンサートもどんどんこなれて行き、最後には気楽に演奏できるようになるはずが・・・。
指揮者:Naomi Kumamoto
今回は「Choro Carioca」の発売記念のツアーだったので、そこからの曲を半分くらいプログラムに取り入れました。誰も知らない、普段やらない曲ばかり、しかもソリストが4人(私、Proveta-cl, Pedro Paes-bscl&t.sax,Pedro Aragão-bandolim)もいたので、最初はなんだかお祭り騒ぎ状態でしたが、回数をこなして行くうちにそれぞれ自分の居場所が見つけられた感じで、いい感じにまとまって行きました。
丁寧な指導を管楽器セクションにするプロヴェータ
度の途中、プロヴェータが吹奏法についてアドバイスをしてくれたのがとても勉強になり、その翌日のコンサートではとても気持ちよく、なんだか違った感覚で吹奏することが出来てプロヴェータに大感謝。あの人はやっぱりすごいわ。音楽的だけじゃなくて、人間的にもとても自然で、包容力があって優しくて、でも厳しくて。側にいさせてもらえるだけで、学べることがたくさん。そして、むちゃくちゃカワイいのです。一緒に行ったルシアーナの娘アナは「プロヴェータかわいい〜。くまさんのぬいぐるみみたい〜。おなか押したら音がしそう〜。キャ〜」なんてはしゃいでました。
講習会開催期間中にある受講生の自宅中庭で行われたホーダヂショーロ
さて、サンパウロでの最終コンサートはこれでバッチリ!、と意気込んだら、開演時間20時のはずが現地の情報には21時と印刷されていたらしく、少し遅く始めることに。集中力が途絶えるなあ、なんてちょっと不安に思いつつ本番に臨み、プログラムも峠を越したあたりで賑やかな曲をやってる最中に「ん!?!?」、なんか変な感じ。楽器が壊れたのです!かれこれ長い間演奏家として生きているけれど、こんなの私の人生初めて!次の静かな曲ではなんとかやろうとしてみたものの、変な音が一杯出るので、演奏を他のメンバーにまかし楽屋へ引っ込みました。なんとかなるか、と見てみたけれど、こんなトラブルは私のフルートに起こったことがなく、対処の方法もわからず。そのまま舞台へ戻ったけど、やっぱりどうにもならないし、音楽を汚したくなかったので演奏するのを断念しました。辛かった〜。あまりの衝撃に終わってからもしばらく気分が悪かったです。
みんな「生きてりゃそんな事もあるさ」とか言いながら、誰も深刻な事態には状況を運ぼうとせず、落ち込んでいる私を励ましてくれてなんとか心を落ち着けてホテルへ戻ることが出来ました。
サンパウロでのコンサート、まだ楽器が無事だった頃・・・
途中で疲れてしまわないように健康管理はちゃんとしないと、と自分に言い聞かせ、暴飲暴食を控え(それでも太って帰って来たけれど)、ストレッチも一杯して、最後の最後まで元気でいられたのに、まさか楽器が壊れるとは・・・・。
まだこのツアーの一環であるニテロイでのコンサートが今週の日曜日に残っています。25日にはこの大ツアーの打ち上げコンサートをTeatro Carlos Gomesで、各地の映像やエピソードを紹介しながら4グループ全員で行う予定。そして29日には例のピシンギーニャコンサートがサンパウロで。
楽器、どうしよう。。。。ブラジル人の手にはやっぱり委ねたくない。。。。でも、セカンドの楽器もあんまり本調子ではない。。。。
非常にレベルの高かった講習会でのフルートクラス