熊本尚美のリオデジャネイロショーロ事情

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Brasileirinho

ショーロについてのドキュメンタリー映画「Brasilirinho」が、やっと地元リオで公開になりました。ここはほんとに何事も遅い!
そして昨日、Canecão(巨大ブルーノートを想像してください)で公開記念コンサートが催されたので、私も行ってきました。ショーロのコンサートをCanecãoで、しかもチケットがR$30と高かったので、お客さんが集まるのかな?と心配してましたが、客席は満杯。でも、客層はいつものショーロのコンサートとは少し違ってました。

コンサートの内容は、Trio Madeira Brasilを中心に、Yamandu Costa,Beto&Henrique Cazes,Jorginho&Celsinho Silva、そしてクラリネットのRui Alvimが次々に登場。最後は、Zé da Velha&Silvério Pontesも参加してにぎやかに終演。Teresa Cristina&Pedro Mirandaも歌いました。
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もう1年近くも、コンサートに行ったりラパをうろうろしたり、ホーダに顔を出したりしてなかったので、終演後の楽屋では、沢山のミュージシャンにものすごーく久しぶりに再会。でも、最近はまたあちこち出歩くようになり、週に2〜3日は音楽を聴きにどこかへ出かけています。

この映画は賛否両論で、内側にいる私としては何ともコメントしにくいのですが、外側から見るには十分に雰囲気が味わえると思います。何しろ、今までなかった初のショーロのドキュメントですから。一つだけ気に入らないのは、歌が多いこと。もう少しサンバとショーロの区別をはっきり出して欲しかったなあ、と思います。もちろん歌があっても良いんだけれど、ちょっとね・・・。

ところで、この映画は日本で公開されたんでしょうか?情報待ってま〜す。
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by chorona | 2007-08-31 00:01

Camerata no Pan

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先月、パン・アメリカンの選手村で行われた、Camerata(ショーロ学校選抜生徒による弦楽オーケストラ)のコンサートの写真が届きました。その選手村の様子を少しお届けしましょう。
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中に入ると、新興住宅地にあるようなマンション群が見えます。そこが選手たちの宿泊所。この建物、私の実家から神戸市営地下鉄でもう数駅西に行ったところ、私の弟が住む西神にある団地群にそっくりです。ふと思い出してしまいました。しかしこの後、ここはどういう風に使われるんでしょう?
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各国の旗も。アメリカ全体陸選手権なので、もちろん日本の国旗はなし。

そして夜は我らのコンサート。指揮をするのは私。この日、初めて指揮棒を使ってみました。(写真ではちょっと見えにくいけれど)その指揮棒を見てみんな大騒ぎ。嬉しいのか、照れくさいのか、私をからかいたいだけなのか???
本番はオーケストラは板付き。わー懐かしい業界用語が出てきた。開演前に定位置にスタンバイすることです。そして、私が出て行くと、みんな一斉にさくっと起立。びっくりするやんか〜。何の打ち合わせもなくそんな事したら。。。。後で聞くと、私に内緒で打ち合わせしていたらしい。きっとみんな嬉しかったんやな。
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そして、お疲れさん。演奏後のみんなの表情がステキ。
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by chorona | 2007-08-28 00:18 | EPM(ショーロ学校)

Jacarandá ~ Doug de Vries meets Mauricio Carrilho ~

アカリから新作が出ました。Doug de Vriesは、ショーロを作曲し演奏するオーストラリア人ギタリスト。私の「Naomi vai pr o Rio」に続く、アカリ外国人ショーロアーティストシリーズです。(そんなシリーズはないけれど…笑)
レパートリーは、DougとMauricioの作品が7曲ずつ。参加メンバーは、この二人のギタリストの他にプロヴェータ(クラリネット)と私がメロディ楽器で参加、カヴァキーニョにルシアーナ、そしてパンデイロはジョルジーニョというメンバー。ちょこっと参加しただけだと思っていたんだけれど、CDが出来上がってみれば半分に参加してました。その上、この6人全員の写真まで載っている!マウリシオの車で気心の知れたメンバーと我々のホームグラウンドであるアカリのスタジオへ通うという、家にいるのも同然な気軽さでの録音。そう、ジャケット中の私は、考えられないほど無防備でひどい格好。カメラマンも気の張らない友達だし、彼女があの日に写真を撮ってたことは覚えているけれど、ジャケット用とは知らなかったよぉ・・・。(表紙じゃなくて良かった。。。)

a0094560_8344236.jpgDougはショーロを弾くギタリストには珍しくソリストでもあり、とっても綺麗な音でメロディを弾きます。
Doug&Mauricioのギターデュオ、Doug&Yamandúでのギターデュオ、そしてD&M+Paulo Aragãoのギタートリオ、D&M+Pedro Amorimという弦楽アンサンブル編成もあり。どのトラックも、各個人の個性が光り、また弦楽器サウンドが美しく響いています。


Dougの曲はどれも素晴らしく、またユーモアが満載。音楽の質を落とすことなくそれに成功しているところが素晴らしいな、と感心します。ほとんど打ち合わせなく録った最後の曲なんてスリル満点のレコーディングでした。ジョルジーニョの素早い機転の利かせ方も格好良かったなあ。たぶんまだ日本には到着してないと思いますが、楽しみに待ってて下さいね!

a0094560_9102579.jpgDoug は今年2月、フェスティバルの最後の方に到着、そのままリオへ我々と一緒にやってきて数日間滞在するという短い期間でしたが、一緒にラヂオに出演しこのCDから彼の曲を数曲演奏しました。録音時、彼はポルトガル語があまり喋れなくて上手くコミュニケーションがとれなかったけれど、今年会った時には随分上達していてビックリ。次回はきっともっと上達してリオに来るだろうな。今度会うのが楽しみです。
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by chorona | 2007-08-20 09:34

Noel Rosa そして Frevo

昨日も、開演直前にチケットをゲット、Noel Rosaの第2週目コンサートに行ってきました。毎週アレンジャーとメンバーが変わるのですが、昨日はJayme Vignoli(日本でただ今発売中の管楽器専門雑誌ブラストライブにもアレンジャーとして登場)のアレンジで、しかも編成がピアノトリオ(ピアノ、ベース、ドラムス)+クラリネット。ピアノトリオでサンバの演奏はここ本場リオでもとっても危険。一歩間違えばジャズになってしまうから。そんな期待と不安を抱きながら聞きに行きましたが、さすが音楽ディレクター(Bia Paes Leme-Chico Buarqueのキーボード奏者)の人選の素晴らしいこと!アレンジも、演奏も、全くジャズの気配すらなく、完全なブラジル音楽として見せてくれました。Noelが書いた珍しいフォックス・トロットをやるのが目的の一つでこの編成になったらしいのですが、そのフォックス・トロット(ブラジルにもあるのですよ。ピシンギーニャも書いてたような気がするな・・・)もお見事!ブラジルのフォックス・トロットでした。
歌手は若手三人、Pedro Miranda,Alfredo del Penho そして Mariana Bernades。3人とも素晴らしかったけれど、特にMarianaが上手かった。

そして、今日はそのMarianaと一緒にCanecãoへ、Frevo100周年記念コンサートを聴きに。Recifeから、今大人気のSpok,大御所Antonio Nóbrega,素晴らしいバンドリンMarco Cesar,その他大勢のソリストが、ペトロブラスオーケストラをバックにFrevoを繰り広げるという企画。Marco Cesarが「面白いから是非お出で」というので行ったわけです。余談ですが、彼とはアカリのジョアキン・カラード集で一緒にレコーディングをしたご縁。

まずはSpokの語りと演奏+映像でFrevoの成り立ちと歴史を説明。「へぇ〜。この人よっぽど好きやねんなあ」とため息が出そうなくらいよく研究されていて詳しい話でしたが、きっと我々がショーロの事を語っているときもこんな感じなんだろうなあ、と変に納得したりなんかして。
そして、何が出てきたかな?? 沢山有りすぎて忘れた。。。
とにかく、色んな人が次から次へと出てきて、トリはもちろんNóbrega。ヴァイオリンの他にもダンスと歌を惜しみなく披露、そしてバックの編成を、サックスアンサンブル、金管アンサンブル、木管アンサンブル、弦楽5重奏と取り替えながらヴァイオリンのソロ。いかにヨーロッパ音楽の影響を受けているか、というのが見せたかったようです。
アレンジはWagner Tiso。時々ピアノも。オーケストラも地元の音楽ではないながらも大健闘。

今日の記事をFrevoの写真一杯にしようと思ってたのに、開演直前に買ったチケットは最前列。しかも舞台は高く、ソリスト用のモニター下。最悪の席でした。そこしか売れ残ってなかったんだろうな。ということで、あまりにも近すぎて写真が撮れませんでした。残念。
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by chorona | 2007-08-16 12:22

いつものごとく・・・

今月はミュージカルも終わり、他にもコンサートスケジュールが入ってなかったのを良いことに、「今月はちょっと遅めの冬期休暇!」だと思ってゆるりと暮らしていました。ショーロの学校と個人レッスンはもちろん休めませんが、それでも本番がないというのは気が楽になるものです。

今日は、明日ヘシーフィに旅立つテカ・カラザンス夫妻を迎えて夕食パーティをするからお出で、とマウリシオからのお誘い。夕食だったら、19~20時頃に着けば良いかな、と自宅で練習したりしているところに、17時過ぎにマウリシオからの電話。「なにしとんねん?はよ来んかいな!」(何してるの?早く来なさいよ)。「あ、夕食には間に合うように行くよ」と私。すると「ちゃうやん、今すぐ楽器持ってお出で。もうすぐ明日のためのリハが始まるから」。当然私の頭は???。「とにかく明日のためのフルートが必要やから30分以内に来なあかんで。」

こんな会話があり、フルートを持ってタクシーを拾って、明日何があるかも知らずにマウリシオ宅へ。
聞いてみれば、明日土曜日の午後にCCBBで行われるのは、マウリシオによるハダメス・ジニャタリについての講演会。その講演会内で数曲演奏したい、というアイデアでした。
正直言うと(マウリシオには内緒よ)、いつもあまりにも直前に言ってくるのでちょっと嫌気が差していた頃だったのですが、行ってみれば美しい楽曲の数々。そんな事も忘れ、帰り際には不覚にも「誘ってくれてありがとう」と言ってしまった。。。。そういう風にマウリシオは人をペースに巻き込んでいくのです。
いや、もちろんテカ夫妻との夕食も、そのリハの後ちゃんと行われたのですよ。
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by chorona | 2007-08-11 12:10

Noel Rosa

昨日のコンサート、「とりあえず会場までお出で。キャンセルが出てチケットが余ったら入れるから」と言われ、確信のないまま会場へ。チケット売り場にはキャンセル待ちを待つ長蛇の列。私のキャンセル待ちは制作サイドなので、チケット売り場ではなく会場の入り口で待つように言われ、そして開演3分前にチケットをゲット!ラッキーでした。
コンサートは素晴らしかった。ペドロ・アモリンがバンドリンを弾きながら歌ったり(彼は最近サンバ歌手として力を入れている)、若いパーカッショニスト達が素晴らしいスイングを醸し出したり。
行って良かった〜。
CCBBは、チケットを入手するのがほんとに難しい。でも、単に人気が高いだけではなく、チケットの売り方に問題がある。「そんなことしたら混乱を招くのは目に見えるでしょう」と言うような事が平気で行われています。
私から見るととってもブラジルなのですが、ブラジル人に言わせると、それはポルトガル人がもたらした文化のせいだと。それも既にブラジルになってると思うんだけれど・・・。もちろんそれは口には出しません。(笑)
一体何年間ポルトガル人のせいにして暮らしてるんだろう。。。

今日は、私の法的生活環境を整えるために、ルシアーナと2人でセントロへ繰り出しました。まずは弁護士と会見、その後会計士にその話を持って相談に行き、次は弁護士に指示されたことをしに労働省へ。
すると!またここでも同じようなことが起こりました。弁護士と労働省、言うことが180度違う!会計士も弁護士とは違うことを言ってたし。全く逆のことを言われて、私もルシアーナも頭の中????だらけ。一体何を信じて良いのやら。この国はホントによくわからん。さて、どうする?
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by chorona | 2007-08-09 10:39

今月のリオ

今月はこんなイベントがCCBB(Centro Cultural Banco do Brasil)で行われています。
出来れば全部聞きに行きたい、と思いきや、チケットは既に売り切れ状態だそうで・・・。
キャンセルが出たら私に回してもらおうと、制作側にいる知り合いに頼んだところ。
今夜の公演が聞けるかどうか、ただ今連絡待ち。
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by chorona | 2007-08-08 02:31

日曜日その2ー終わった〜〜〜〜〜!

ホーダの後に行ったのは、チラデンチス広場にあるカルロスゴメス劇場。昨年11月に始まったミュージカル公演の最終日だったのです!!!
9ヶ月間、毎週木〜日に通った劇場、遂に最終日を迎えました。日本にいる頃もオペラやミュージカルの仕事は沢山しましたが、こんなに長い間一つの演目に拘束されたのは私の音楽家生活史上初めて。
公演がショーロの仕事と重なれば、エキストラを送ってショーロをやりつつ、レッスンもしつつの9ヶ月間は長かった〜。9ヶ月間週末がない、ってのもちょっときつかったなあ。丸一日休みという日がなくなってしまってクタクタになってきて、最後の2ヶ月間くらいは自ら月曜日を休みと定め、仕事を入れないようにしてみたり。
オーケストラ・ピットという暗いあなぐら生活最終日にやっと日の目を見ることが出来、カーテンコールの際にオーケストラ全員ステージに上がり客席へご挨拶。

今日、月曜日は肩の荷が下り、もうそれはそれは晴れ晴れした気分で、楽しく自宅で過ごしています。ホッ。(気分とは裏腹に外は雨模様・・・)
今月はゆったりと休暇気分で過ごしたいと思います。

やった〜〜〜〜、終わった〜〜〜〜〜!!!
(でも実は最後の2ヶ月分のギャラが未払いなんだ・・・・・そこがブラジル。スポンサーはリオ市役所だというのに)
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by chorona | 2007-08-07 08:59

日曜日その1ー昼下がりのホーダ

a0094560_3501176.jpg昨日はマウリシオのお父さん、フルーティストのアウヴァロ・カヒーリョ77歳のお誕生日でした。お昼からフェジョアーダ付きホーダ・ヂ・ショーロ。ホーダとは知らず(ショウだと思いこんでいた)、フルートを持って行かなかったバカな私。でも、聞いてるだけで幸せな気分。
彼のフルートは私のとは全く正反対で、楽譜を介さず、理論も介さず、音を探しながら鼻歌を歌うように吹いていく、「これぞショラゥン!」というスタイルです。いつも「頭の中はどうなってるのだろう?」と考えてしまいます。うらやましいったら・・・・・・。いつかあんな風に出来るようになりたいな。


a0094560_3511014.jpg赤い服を着てフルートを吹いているのがアウヴァロ・カヒーリョ。明るくて冗談が大好きでとってもおおらか。みんなが慕う素晴らしい人格の持ち主です。後ろで見守るのはマウリシオの奥さんと息子。その向こうには、リオに遊びに来ているパリ在住の歌手テカ・カラザンスの姿も見えます。ちょっとこの写真では見にくいかな。




a0094560_3551456.jpg沢山の人が集まって、ステキな日曜の午後となりました。場所と言い雰囲気と言い、南米に住む私が言うのも何ですが「南米独特やなあ、この感じ」なんて思ってしまいました。そう思いません?
この日私は、ポワ〜っと少し宙に浮いてる感じだったので、目の前で起こっていることをかなり客観的に眺めていたのかも知れません・・・。



そしてこの後、私は後ろ髪を引かれながら、ここを抜け出して別の場所へ。
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by chorona | 2007-08-07 04:16

IV Festival Nacional de Choro em São Pedro!!

まだ発表されてませんが、ここで日本の皆様に先行お知らせ。
来年2月に行われるフェスティバル、まもなくEPMのサイトで受付が始まるようです。
今年は日本から6名が参加、また世界中から約30名が参加、参加者の約1割が外国人という事態に我々一同大変嬉しく思いました。来年も是非是非日本からの参加をお待ちいたしております。
手続き等難しければ、喜んで私がお手伝いしますので、遠慮なく私宛にメールを下さい。
お問い合わせもお気軽にどうぞ。
(メールアドレスは私の公式HP http://www.choro-flauta.com 内にあります)
期間は、2008年2月9日〜17日、場所は今年と同じSao Pedroです。
一週間ショーロ三昧、いかがですか??
ちなみに、2月2〜6日がカーニバル、カーニバルと合わせて参加っていう手もありますね。
http://escolaportatil.com.br/SiteFestNextInfo.asp
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by chorona | 2007-08-02 07:03 | IV Festival de Choro
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フルーティスト熊本尚美がリオからお届けする最新ショーロ情報


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