熊本尚美のリオデジャネイロショーロ事情

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フェスティバルについて

ひとつお知らせがあります。
毎年2月に行われるEPM主催の「全国ショーロフェスティバル」、残念ながら2009年の開催はありません。今年は我々に対してどうも経済的に風当たりがきつく、年度初めからいろいろと大変でした。年度末の大イヴェント、フェスティバルも事務局は頑張ってくれましたが、やはり実現は難しかったようです。
日本からも「今回こそ」と思っていた方からの問い合わせも届いていたので、ここでお知らせいたします。

でも、ひょっとしたら7月にパケタ島(リオ市内)でリオショーロフェスティバルが開催されるかもしれません。リオ市内にフェスティバルがないのはおかしい、という意見が多く、また「是非パケタ島で」と申し出てくれた方があり、現在開催の方向で検討中です。
こちらについても決定次第ここでお知らせします。

フェスティバルがないのはとってもショックです・・・。
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by chorona | 2008-11-09 23:23 | EPM(ショーロ学校)

Nó em Pingo d'água

Nóのコンサートを聴きに行ってきました。実は昔からこのグループの大ファン。滅多にリオではコンサートをやらないので(これはリオのすべてのアーティストに通じることだけれど)、行けるときは必ず行きます。私の好きなショーロのスタイルとは全く違うので、ちょっと想像しにくいかもしれないけれど、全く違うから楽しむだけに聞けるグループなんです。自分がやる音楽は、客席にいても細部が気になってしまったりして、時折楽しめないこともありますよね。

このグループは、エレキベースが入っていたりしてちょっとポップなサウンドだけれど、レパートリーも素晴らしいし、素敵なアレンジで独自のサウンドを維持する、エレガントなしかもアンサンブルのレベルのとっても高いグループです。でも、なんといっても私の大好きなCelsinho Silvaの繊細で柔軟性のあるパーカッションがすごい。繊細な風には見えないので、よくMauricioとケンカになるんだけど、私は彼の繊細な部分をすごく感じるのです。

そのCelsinho,もうすぐ日本に上陸するらしいですよ。一ヶ月もリオを留守にするとか。
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by chorona | 2008-11-07 09:52

Fantasia para violão de 7 e orquestra

先週の土曜日、EPMの最後の方を抜け出して飛行機に飛び乗り、サンパウロへ行ってきました。その夜に、Sala Sao Pauloという素晴らしいホールで、「Fantasia para violão de 7 e orquestra」という曲の世界初演があったからです。この曲は、ヤマンドゥ・コスタが作ったいくつかのテーマを基に、パウロ・アラガゥンがオーケストラと7弦ギターのコンチェルト形式に仕上げた、出来たてホヤホヤの作品。私は、ポピュラー音楽がシンフォニックオーケストラでちゃんと鳴るようにと、またもや責任重大な楽譜の校正を任され、その結果を自分の耳で確かめたくて、わざわざサンパウロまで出向きました。行きは、その作曲者の一人パウロと奥さんのナナと3人で。向こうではほとんど別行動、私はお友達のいるリベルダーヂに行き、コンサートの他にも食べたり飲んだり観光したりと、3日間過ごしてきました。

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曲の仕上がりはもうバッチリで、ヤマンドゥは終わってから「ちゃんとなってた?いや〜難しかったわ〜」なんて言ってましたが、客席にはもう堂々としたコンチェルトソリストとしての存在感が伝わってきていました。

公演は、リオのオーケストラOrquestra Sinfônica Brasileiraのサンパウロ公演という、これまた大切なコンサート。ここだけの話ですが(日本語は地球の反対側だけで通じる言語だからまあいいでしょう)、実は、サンパウロに行く当日まで、このコンサートがあるかどうか分からないという、オケ史上最悪な状況な立場に立たされていて、実際私がパウロに頼まれてリハに立ち会いに行った日も、結局リハは行われず、隣のバーでパウロ、ヤマンドゥと3人でビールを飲んで終わり。

そんな困難も乗り越え、コンサートは大盛況の内に終わりました。聴きながら「生きてて良かったなあ〜」って、ひょっとして生まれて初めて思ったかもしれないコンサートでした。この私の任された仕事は地味だけれど、クラシックのオーケストラと、ブラジルのポピュラー音楽を結びつけるという、両方を知らなきゃ出来ない仕事で、それを地球の反対側からブラジルへ乗り込んできた私に任せてもらえたと言うことは、私が今まで一生かかって学んできた二つの音楽を、あるいは二つの全然違うように見える人生(日本でクラシック音楽、ブラジルでブラジルポピュラー音楽)を結びつけることが出来たということ。そんなことに大きな幸せを感じることが出来たコンサートでした。そしてこんなに素晴らしい友人を他国で持てたこと、それも私の大きな幸せの一つです。
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by chorona | 2008-11-01 11:14
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フルーティスト熊本尚美がリオからお届けする最新ショーロ情報


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