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熊本尚美のリオデジャネイロショーロ事情

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V Festival Nacional de Choro

しばらくお休みしていたショーロフェスティバル、日本にも首を長くして待っていた方が何人かいらっしゃいましたが、今年の10月〜11月、今回は少し違った形で行われる事になりました。

私が所属する Escola Portátil de Música(ショーロの学校) と Acari Rercords(ショーロ専門レコード会社)は今年10周年を迎えました。その記念ともなる今年のフェスティバルは、我々が4つのグループに分かれてブラジル北部、東北部、南西部、南部と各地へ出向き、コンサートとオフィシーナ(ワークショップ)を行う形を取ることになりました。学校の名前の通り、正真正銘の「Portátil(ポータブル)」になり、リオでは最後に全員が揃ってコンサートが行われます。

私の担当は南西部。まずはミナスのJuiz de Foraでコンサート、そしてBelo Horizonteへ移動してコンサートと4日間のオフィシーナ、その後はVitória(Espírito Santo) 、PIracicaba(São Paulo), 最終地はサンパウロ市、16日間のツアーです。

ほとんど同時にすべて学校の講師陣で構成された4つのグループが各地へ出かけますが、リオの学校もちゃんと機能するよう、パズルのようにスケジュールを組んだとルシアーナが言ってました。ほんと、大変だったろうと察します。

このフェスティバルはAcari Recordsの10周年を記念するものでもあり、ブラジル全土のショーロを収録したChoro Carioca-Música do Brasil(CD9枚組ボックス)を各地で紹介するためでもあるのです。もともとはその企画がPetrobrásの助成金獲得に成功、それを知った文化庁の機関Funarteがオフィシーナも同時にやったらどうか、と言う事でお金を出してくれたそうです。このプロジェクトの規模の大きさに、またそれを実現するところまで持って行ったコーディネーター達(Luciana, Mauricio, Pedro Aragão, César Carrilho)のエネルギーに感動しました。

今年前期はまったく動きがなかった我々のショーロ界ですが、後期はこのフェスティバルの他にも、いろいろと楽しい事が起こりそうですよ。またこちらでお知らせしていこうと思います。
by chorona | 2010-07-31 23:06
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フルーティスト熊本尚美がリオからお届けする最新ショーロ情報


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