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熊本尚美のリオデジャネイロショーロ事情

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Paraty~Roda

 非常に濃い終末でした。
 まず金曜日、Paratyという街へ行ってきました。距離は車で4時間ほど。Cafe Paratyで行われるCristina Braga(http://www.cristinabraga.com/)というハープ奏者のライブに出演するためです。彼女はブラジルを代表する超有名なハープ奏者で、今回が初共演。リオ市民劇場オーケストラのハープを担当するほか、ソリストとしてオケをバックに協奏曲も弾く、そしてボサノバ・サンバ〜ショーロ、ブラジルのインディオ音楽、ノルデスチの音楽など、ポピュラー音楽も弾きます。歌も歌うし、コードが読めてアドリブも出来る。その上レベルがトップクラス。こんなハープ奏者はいままで見たことがありません。クラシックとポピュラーの垣根が低い国=ブラジルならではですね。
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↑Paratyの市街地。こういう建物が並ぶ一角にCafe Paratyがあります。

 午前中にリオを出て午後2時頃にParatyに到着。お昼を食べてサウンドチェック。しばらく休んで夜の11時過ぎの開演。(遅い!) 「夕方に始まるライブだから日帰りだ」って言う話で引き受けたのに、前日にこんなに遅い時間に開演と言うことを知らされ絶句。なぜかって、翌日土曜日はショーロ学校今学期最終日だったのです。(授業は9時開始!)学校の事務局には「午前中の授業は抜けても良いけど、12時からの大合奏発表には絶対に戻ってこい」と言われ・・・・・。

ライブは、ハープ、コントラバス、ドラムスにフルートという編成です。こんな編成で演奏したことは今までかつてありませんでしたが、想像以上に楽しいライブでした。もちろん、演奏スタイルが全く違うので、私がライフワークとしてやっている音楽をそのまま持ち込むことは出来ませんでしたが、まあなんとか彼らの音楽の上に乗っかることくらいは出来たんじゃないかと思います。彼らも私のフルートをたいそう気に入ってくれたようでした。

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↑この写真はそのドラム奏者が持ってきたドラム。マラカトゥに使う太鼓を作る人に同じ素材でドラムを作ってもらったそうです。音はとってもまろやか。金属的な音がほとんどないので(ほとんど、というのはスネアだけは普通のスネアだったから)、アコースティック楽器と美しく響きます。正直言ってドラムという楽器はあまり好きではないのだけれど(ゴメンナサイ!)、この楽器は気に入りました。奏者(Joca Moraes)が良かったのは言うまでもありませんが。。。
左に見えるのは、世にも珍しい青いハープ。これも私の人生初めて見るもの。

楽しく演奏をし、晩ご飯を食べて宿泊先に戻ったらもう夜中の2時半。それからシャワーを浴びて寝て、午前7時には起床。12時にリオに着くためには8時に出発せねばなりません。

↓帰り道途中に寄ったドライブインで見つけたとってもトロピカルな木
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頑張ってリオに戻ったけど学校に着いたのは12時半。もう既に大合奏の発表会は始まってましたが、楽器を持ってフルートパートにもぐりこみなんとか一緒に演奏することが出来ました。
その後、慌ててお昼ご飯を食べに行き、2時からCamerata(弦楽合奏)の練習、4時からその公開練習、と休む暇なく働き続け、いったん自宅へ戻ってシャワー、そしてマウリシオ宅で行われたプライベートな学校今期終了打ち上げ&リオに遊びに来ていた大阪の7弦ギタリスト山田裕くんのお別れホーダへ。
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延々夜中の2時半くらいまで、講師と生徒と混じっていい雰囲気のホーダが繰り広げられました。生徒が我々のホーダで演奏するってのはいままであんまりなかったので、改めて彼らの成長ぶりを見ることが出来てちょっと感動。知らず知らずのうちに月日が経ったのですね。

という、長〜〜〜い一日を終え帰宅し爆睡。翌日曜日も休むことなくミュージカル仕事へ。来週もまだ止まることは出来そうにありません。ふぅ。


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なぜかギタリストの多いホーダでした。
by chorona | 2007-07-09 12:15
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