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熊本尚美のリオデジャネイロショーロ事情

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EPM

3週間の冬休みもそろそろ終わり。今週の土曜日から、EPMの後期授業が始まります。
正午に始まるBandão(全員合奏)については時々ここでもふれておりますが、今日は午前中の授業をご紹介しましょう。

午前中に9時〜、10時〜、11時〜と3コマの授業枠があります。フルート、バンドリン、クラリネット、サックス、ギター、カヴァキーニョ、パンデイロ、パーカッションといった楽器の授業に加え、ハーモニーや譜読みの理論系の授業もあり、生徒達は必ず楽器の授業を一コマと、理論の授業を一コマ受講します。暇なもう一コマは、ホーダ・ヂ・ショーロへ参加。ホーダは9時から正午まで休みなく続きます。たまに私はクラスごとホーダへ連れて行って、「やだやだ」とだだをこねる生徒達に無理矢理吹かせる事もあり。

私は3コマともフルートの授業、レベル別に分かれた3クラスを担当しています。もう一人フルートの先生がいるので、合計6クラス(各クラス約10人)あることになります。フルートの授業とはいえグループレッスンなので、各人のテクニックに注意を払うことは不可能。授業はフルートが吹けることを前提に「ショーロのレパートリーを増やす」ことを目標としています。

9時からは中級下、初心者ではないけれどまだ演奏するのに四苦八苦している感じのクラス。10時のクラスは中級上、すごく速い曲を吹くにはテクニックがおぼつかないけれど、頑張ればどんなショーロだって吹けるかな。下の写真がそのクラス。
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そして11時からはEPMフルート科最上級クラス(写真下)。プロになろうとして頑張っている生徒達。レベルはかなり高く、みんな自分でやるべき事をみつけて出来る人達なので、このクラスの授業はフルートの授業というよりは、毎週テーマを決めて、それについて意見を出し合ったり、楽譜に書いてみたり、音を出していろんなことを試してみたり、というような研究室っぽい授業をやっています。
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実はこれらの写真、昨日アメリカから届きました。送ってくれたのは、2ヶ月間リオにショーロを学びに来ていたMaggie。非常に頭の良い、フルートのとっても上手い感じの良い子で、EPMの授業の他に私の個人レッスンも毎週受けに来て、短い期間中にかなり沢山のことを学んで行きました。ミシガン大学大学院でクラシック音楽を勉強中の彼女、昨日のメールには「また元の鞘に戻ってクラシックを勉強しないといけないんだけど、私が吹きたいのはショーロだけよ!」なんて書いてありました。わかるわかる、その気持ち!彼女はまたきっと近いうちにリオに戻ってくることでしょう。

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by chorona | 2008-07-30 03:47 | EPM(ショーロ学校)
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